2026/08/31
「ウイルスに感染しました!」突然の警告、本物ですか?
インターネットを見ていたら、突然画面いっぱいに、
「警告!ウイルスが検出されました」
「このパソコンは危険な状態です」
「サポートに連絡してください」
といったメッセージが表示された。
さらに大きな警告音が鳴ったり、画面を閉じようとしてもなかなか閉じられなかったり......。
こんな状況になったら、「ウイルスに感染してしまった!」と焦ってしまいますよね。
しかし、その警告は本物ではないかもしれません。
最近、ウイルスに感染したように見せかけて利用者を不安にさせ、偽のサポート窓口へ電話をかけさせる「サポート詐欺」が多く確認されています。
IPA(情報処理推進機構)が2026年7月に公表した最新の相談状況によると、2026年4月~6月に寄せられた「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は1,428件。セキュリティに関する相談全体の37.3%を占め、手口別では最も多くなっています。
2026年1月~3月の1,154件からさらに増えており、現在も注意が必要な手口です。
「偽のウイルス警告」ってどんな手口?
この詐欺の特徴は、本当にウイルスへ感染させることではなく、「感染した」と思い込ませて、利用者自身に電話や操作をさせることです。
典型的な流れを見てみましょう。
① Webサイトを見ていたときに、突然警告画面が表示される
Webサイトの閲覧中などに突然、
「ウイルスが検出されました」
「Windowsがロックされました」
「個人情報が危険にさらされています」
などの警告が表示されます。画面いっぱいに警告が出たり、大きな警告音が流れたりする場合もあります。
② 「今すぐ電話してください」と不安をあおる
画面には「このままではデータが失われます」などと表示され、サポート窓口を装った電話番号へ連絡するよう促されます。
Microsoftなど実在する企業の名前やロゴが表示されることもあり、「公式の警告なのでは?」と思ってしまいやすいのが特徴です。
③ 電話をすると「サポート担当者」が対応する
表示された番号に電話すると、サポート担当者を装った人物につながり、
「ウイルスを除去する必要があります」
「パソコンを修復します」
「こちらから遠隔操作します」
などと説明され、遠隔操作用のソフトやアプリをインストールするよう指示されることがあります。
④ サポート料金などの名目で金銭を要求される
その後、「ウイルス除去費用」「セキュリティソフト代」「サポート契約料」などの名目で金銭を要求されます。
さらに、パソコンやスマートフォンを遠隔操作できる状態にしてしまったことで、ネットバンキングなどを操作され、金銭を不正に送金される被害につながる可能性もあります。
なぜ「偽物」なのに騙されてしまう?
「そんな画面が出ても閉じればいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、偽警告は利用者を冷静に考えさせないためのさまざまな工夫がされています。
過去に確認されている事例
- 警告音を大音量で鳴らす
- 「重大な問題が発生しました」など強い言葉を使う
- Microsoftなど実在する企業の名前やロゴを表示する
- 全画面表示にして、簡単に閉じられないように見せる
- 「今すぐ」「○分以内」など、急いで対応するよう促す
突然大きな警告音が鳴り、「個人情報が流出する」などと表示されたら、パソコンに詳しくない方ほど「早く何とかしなければ」と思ってしまうでしょう。その「焦り」こそが、詐欺師の狙いです。
警告画面が表示されても、まずは「電話しない」
偽の警告画面が表示された場合に最も大切なのは、画面に表示された電話番号へ電話をしないことです。
画面が表示されただけであれば、慌てて指示に従う必要はありません。まずは以下の3つを覚えておきましょう。
表示された電話番号には電話しない
警告画面に「Microsoftサポート」などと書かれていても、そこに記載されている番号をそのまま信用してはいけません。
本当に確認が必要な場合は、警告画面に書かれた連絡先ではなく、公式サイトなどから正規の問い合わせ先を自分で確認しましょう。
指示されたソフトやアプリをインストールしない
「修復するため」「ウイルスを除去するため」などと言われても、相手から指示されたソフトやアプリを安易にインストールしないようにしましょう。
特に遠隔操作用のソフトを入れてしまうと、第三者にパソコンを操作され、パソコン内の情報を見られたり、ネットバンキングなどを不正に操作されたりするおそれがあります。
警告画面を閉じる
通常の操作で閉じられる場合は、ブラウザのタブやウィンドウを閉じます。
閉じられない場合も、表示された番号に電話をする必要はありません。
IPAでは「偽セキュリティ警告画面の閉じ方」を紹介しているほか、実際の偽警告を模した画面で閉じる操作を試せる体験サイトも公開しています。
もし電話や遠隔操作を許可をしてしまったら?
「電話をしてしまった」「遠隔操作用のソフトをインストールして、相手に操作を許可してしまった」という場合は、そのままにせず、すぐに対処しましょう。
①インターネットから切断する
まず、相手からの遠隔操作を止めるため、Wi-Fiをオフにする、LANケーブルを抜くなどして、パソコンをインターネットから切断してください。
② 遠隔操作用のソフトやアプリをアンインストールする
相手の指示でインストールした遠隔操作用のソフトやアプリは、アンインストールしてください。
ただし、遠隔操作中にほかの設定を変更されたり、不審なソフトを追加されたりしている可能性もあり、どこまで操作されたのかを自分で判断することは困難です。
IPAでは、遠隔操作を受けた場合、遠隔操作用ソフトをアンインストールしたうえで、Windowsの「システムの復元」を行うことを推奨しています。もしシステムの復元ができない場合には、パソコンの初期化が推奨されています。
操作方法がわからない場合は、自分だけで判断せず、パソコンメーカーなどの信頼できるサポート窓口へ相談しましょう。
③ パスワードを変更する
遠隔操作中にログインしたり、ID・パスワードを入力したりしたサービスがある場合は、パスワードを変更してください。
特に、メールやネットバンキング、クレジットカードの会員サイト、WEBショッピングの各社サイト、SNSなど、個人情報や支払いに関係するサービスは優先して変更しましょう。
また、同じパスワードをほかのサービスでも使い回している場合は、それらのパスワードもそれぞれ異なるものに変更してください。
なお、パスワードの変更は、遠隔操作されたパソコンではなく、可能であれば別の安全なスマートフォンやパソコンから行いましょう。
④ 不審なログインや利用履歴がないか確認する
メールや各サービスのログイン履歴、クレジットカードの利用明細、銀行口座の入出金履歴などを確認し、身に覚えのない利用がないか確認しましょう。
不審なログインや利用、送金が確認された場合は、すぐに各サービスの運営会社やカード会社、金融機関へ連絡してください。
また、クレジットカード番号や銀行口座の情報を相手に伝えたり、相手の指示で入力したりした場合は、実際の被害が確認できていなくても、カード会社や金融機関へ相談しましょう。
日頃からセキュリティ対策ソフトを活用
サポート詐欺の被害を防ぐためには、偽の警告にだまされないことはもちろん、日頃からセキュリティ対策を行っておくことも大切です。
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セキュリティ対策ソフトだけですべての詐欺を防げるわけではありませんが、被害に遭うリスクを減らすことができます。

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まとめ
インターネットを利用していると、突然見慣れない警告が表示されることがあります。
そんなときに覚えておきたいのは、
「画面に警告が表示されたからといって、本当にウイルスに感染しているとは限らない」
ということです。
「今すぐ電話してください」
「このままではデータが消えます」
「すぐにサポートを受けてください」
などと急かされても、まずはその場で操作を進めないことです。
特に、「警告画面に電話番号が表示されている」「電話をするよう強く促される」場合は、サポート詐欺を疑いましょう。
突然の警告ほどすぐに行動せず、まずは「これ、本物かな?」と疑ってみることが、被害を防ぐための大切なポイントです。
引用:

