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2025/04/28

突然画面に現れたウイルス警告?!「サポート詐欺」に騙されない方法とは

最近、インターネットを閲覧中に「ウイルスに感染しました!」という警告画面が突然表示され、慌てて電話をかけてしまったという相談が増えています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2025年第1四半期(1月~3月)]」によると、ウイルス検出の偽警告に関する相談件数が1,000件を超え、前四半期から約34.8%増えたとのことです。
このような手口はサポート詐欺と呼ばれ、偽の警告でユーザーを騙し、金銭をだまし取ったり、個人情報を盗んだりする悪質なサイバー犯罪です。この記事では、サポート詐欺の手口とその対策を解説し、安心してインターネットを利用するための方法をご紹介します。

サポート詐欺とは?

サポート詐欺は、次のような流れで金銭をだまし取ろうとします。

1.偽の警告表示

ウェブサイト閲覧中に、「トロイの木馬に感染しました」「今すぐサポートに電話してください」といった偽のセキュリティ警告が画面に表示されます。これらの警告は、警告音やカウントダウン表示でユーザーの不安を煽ります。IPAによると、こうした警告は正規のウェブサイトに掲載された広告や検索結果の偽広告をクリックすることで表示されるケースが増えています。

2.電話をかけるよう誘導

警告画面に記載された電話番号に連絡すると、詐欺師が「ウイルスを除去する」と称して遠隔操作ソフトのインストールを指示します。2025年第1四半期では、パソコンだけでなくスマートフォンにも遠隔操作アプリをインストールさせる手口が増加しています。

3.金銭の詐取

詐欺師は「サポート料金」として高額な支払いを要求します。従来はコンビニでプリペイドカードを購入させる手口が一般的でしたが、最近ではネットバンキングを悪用した不正送金や、Amazonギフトカードの不正購入も報告されています。ある事例では、2万円の送金のはずが50万円が引き落とされていたケースも確認されています。

なぜ被害が急増しているのか?

IPAの報告によると、2023年以降、サポート詐欺の相談件数は急増し、2024年4月には月間828件を記録しました。 その背景には以下の要因があります。

広告・正規サイトの悪用

最近の事例では、正規サイトに掲載された広告や検索エンジンにおける検索結果の広告枠が悪用されており、クリックすることで偽警告が表示されるというケースが確認されています。これにより、信頼できるサイトを利用しているユーザーも騙されやすくなっています。

スマートフォンへの攻撃拡大

従来、サポート詐欺はパソコンを主なターゲットとしていましたが、2025年第1四半期ではスマートフォン向けの手口が増加していると報告されています。IPAの報告によると、偽の警告画面から遠隔操作アプリのインストールを促す手口が確認されており、スマートフォンのカメラやマイク、ネットバンキングアプリにアクセスするケースが報告されています。

手口の高度化

金銭搾取の方法が、それまで一般的だったコンビニエンスストアでプリペイドカードの購入に加え、ネットバンキングやその他の送金方法を誘導するなど多様化していること以外にも、一般消費者を巧みに騙そうと日々詐欺手法は高度になってきています。また、WEB中心の生活にシフトしている背景もあり、ターゲットが増え、被害者は高齢者だけでなく若年層にも広がっています。

サポート詐欺から身を守る5つの対策

サポート詐欺は、ユーザーの一瞬の油断を突く犯罪です。しかし、適切な知識と対策を身につければ、被害を未然に防ぐことができます。

偽の警告に電話をかけない

突然表示された「ウイルスに感染しました」といった警告画面はすべて偽物と疑いましょう。警告音やカウントダウンタイマーは、ユーザーの冷静な判断を奪うための仕掛けです。
IPAによると、偽警告に記載された電話番号に連絡することが被害の主なきっかけとなっています。警告画面が表示されても、絶対に電話をかけず、無視してください。

警告画面を安全に閉じる

偽の警告画面が表示された場合には、各OSに応じて、安全に画面を閉じましょう。
  • Windowsの場合:「Ctrl + Alt + Delete」でタスクマネージャーを開き、ブラウザ(ChromeやEdgeなど)を終了。
  • Macの場合:「Command + Option + Esc」で「強制終了」ウィンドウを開き、ブラウザを終了。
  • スマートフォンの場合: ブラウザアプリを強制終了し、キャッシュをクリア。

IPAでは、「偽セキュリティ警告画面の閉じ方体験サイト」を公開されており、パソコン端末でのみ模擬体験が可能になっています。
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/fakealert.html

遠隔操作を許可しない

詐欺師は、電話で遠隔操作ソフト(例:TeamViewer)のインストールを指示します。IPAの報告では、遠隔操作を許可することで個人情報や銀行口座情報が盗まれるリスクが指摘されています。知らない相手からの遠隔操作の依頼には応じず、不審だと感じた場合には、すぐにネットワークを切断してください。

OSとソフトウェアを最新に保つ

偽警告は、古いOSやブラウザの脆弱性を悪用することがあります。
Windows、macOS、iOS、Android、ブラウザを最新に保ち、セキュリティパッチを適用してください。

セキュリティ対策ソフトを導入する

信頼できるセキュリティソフトは、偽の警告が表示される詐欺サイトへのアクセスを未然に防いでくれます。インストール後は定期的に更新し、最新の脅威に対応できるようにしましょう。
今回は、当社のタイガースネット加入者に無償提供しているオススメのセキュリティ対策ソフトを2つ紹介します。

日本の詐欺サイトに特化したネット詐欺対策ソフト【詐欺ウォール】

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詐欺ウォールは、一般的なセキュリティソフトでは検知が困難な、ネット詐欺による金銭被害、個人情報盗難被害の対策に特化したネット詐欺専用セキュリティソフトです。近年流行しているフィッシング詐欺をはじめ、ネットショッピング詐欺やワンクリック詐欺、偽セキュリティ広告などあらゆる詐欺サイトを検知し、アクセスを未然にブロックします。

詐欺ウォールは、国内でアプリを作っており、日本語の詐欺サイトの検知率が高いことが特徴となっています。AI機能、公的機関から日々提供される情報、ふるまい検知等の独自のトリプルエンジンを搭載していることで、未知の詐欺サイトも検知することが可能です。

詐欺対策以外も万全に。総合的に対策できるセキュリティソフト【カスペルスキー】

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カスペルスキーは、そのセキュリティ性能の高さから、世界的評価機関による性能比較テストで数多くの優秀な成績を残しており、12年連続で年間賞を受賞しています。
世界各国で利用者の多い、安心してお使いいただけるサービスです。

基本的なウイルス対策・マルウェア対策・ハッキング対策などの機能に加え、迷惑メールのブロック機能も搭載されており、メールサーバから受信したメールの安全性を常に監視してくれます。

カスペルスキーのサービス詳細説明はこちら

最後に

Tigers-net.comでは、このほかにも、最新のセキュリティ情報を配信しております。
ご紹介したセキュリティ対策ソフトについては、「試しに使ってみたい!」というお客さま向けに、詐欺ウォールとカスペルスキーが月額330円でご利用できる「コンテンツ会員(ベーシックコース)」もご用意しておりますので、気になる方は是非ご利用ください。

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参考サイト、引用元

情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2025年第1四半期(1月~3月)](独立行政法人情報処理推進機構(IPA))

情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2024年第4四半期(10月~12月)](独立行政法人情報処理推進機構(IPA))

パソコンに偽のウイルス感染警告を表示させるサポート詐欺に注意(独立行政法人情報処理推進機構(IPA))

タイガースネット光

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