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2024/02/05

大量に届く迷惑メール、なぜ止まらない?

仕事やプライベートにおいても欠かせない連絡手段である「メール」。しかしながら、多くの人が利用するがためにサイバー攻撃の標的にされ、その被害は後を絶ちません。これらは「迷惑メール」と呼ばれるものですが、迷惑メールにもいくつかの種類があり、その内容も日々巧妙化しています。

今回は、そういった迷惑メールの最近の傾向や個人情報の抜き取りや金銭的な被害に遭う前に知っておきたい対処方法について解説していきます。

迷惑メールの傾向の変化

昔の迷惑メールといえば、文章が英語であったり、あからさまに不自然な日本語が使われていたりするものが大半で、怪しいメールであることが一目で分かる文章でした。しかしながら、近年ではその判別がつきにくい程に巧妙化しています。

フィッシングメールの急増

実在する企業を装ってメールを送信し、メール本文に記載の偽サイトをクリックさせて個人情報の入力を促すメールを「フィッシングメール」といい、これによる被害が年々増加しています。偽サイトの中には、実在の企業のロゴやWEBサイトのデザインを模倣してホンモノそっくりに作られているものもあり、その悪質さも日々進化しています。

AIの普及

少し前から注目を集め、急速に発展しているAI技術ですが、その技術はサイバー攻撃にも利用されています。AIで生成された文章は、日に日に自然になり、かつ人間の行動分析が進むことによって、心理的にクリックしてしまうような内容になってきています。

迷惑メールの内容

迷惑メールにはいくつかの種類・傾向があり、例えば以下の内容のものが過去に確認されています。

  • スパムメール
    受信者が望んでいないにも関わらず大量に届くメールを指します。例えば、「限定セール」や「特別な割引クーポン」と謳った広告や、偽のニュースや誇大宣伝文句を用いて、商品やサービスの宣伝をしてリンクをクリックさせ、購入を促すような商業的なメールが含まれます。
  • フィッシングメール
    前述にも挙げた通り、信頼のある実在の企業や専門機関になりすまし、個人情報やパスワード、クレジットカードなどの情報をだまし取る目的で送信されるメールを指します。
  • マルウェア添付メール
    添付ファイルにウイルスやマルウェアが仕込まれたメールを指します。開封するとコンピュータが感染してしまう可能性があります。また、メールによっては、リンクをクリックさせてウイルスやマルウェアのファイルを直接ダウンロードさせるものもあります。

迷惑メールが大量に届く原因

利用期間の長いメールアドレスである程、迷惑メールが煩わしいと感じている方は多いでしょう。

ではなぜ、迷惑メールが届くようになるのでしょうか?考えられる原因には、以下の例が挙げられます。

  • メールアドレスの漏洩
    個人や企業のデータが漏洩し、そのメールアドレスが悪意のある第三者によって不正に入手され、スパムメールの送信元として悪用されます。
  • 無料サービスへのメールアドレス登録
    懸賞や占い、ゲームなどが無料で利用できるサービスの中には、メールアドレスの搾取目的で作成されている悪質なサイトもあります。
  • メールアドレスの自動生成
    ランダムな文字列でメールアドレスを大量生成できるツールを用いて、送信対象のリストを作成することが可能です。予測されやすいメールアドレスを利用していると、このリストに含まれてしまう場合があります。
  • 不注意なメールの開封
    怪しいメールや添付ファイルを開封したり、リンクをクリックしたりすることで、マルウェアに感染しスパムメールの送信元になる場合があります。

対処方法

迷惑メールは、いくら防御をしたとしても100%防ぐことは難しいというのが実情です。しかしながら、届く数が多いとサイバー犯罪の被害に遭うリスクも大きくなるため、迷惑メールの数を極力減らしたり、今後の受信を防止するために、次に紹介する方法で対処を行ってください。

メールフィルタリングの利用

メールクライアントやメールサーバーでのメールフィルタリング機能を使用して、スパムメールを未然にブロックしましょう。
設定方法については、メールサービスを提供しているプロバイダや携帯キャリアなどで確認しましょう。

参考情報
▼タイガースネット会員のお客さま
弊社サービスが提供している「@tigers-net.com」をお使いの場合は、送信元判定による迷惑メールフィルタリング機能が標準で搭載されています。
さらに細かく、「必ず受け取りたいメール」「受け取りたくないメール」を設定する場合には、受信許可・拒否の設定を追加いただくことも可能です。
詳しくはこちらをご確認ください。

▼Gmailの迷惑メール管理方法(Google社)
https://support.google.com/a/topic/9981578?hl=ja&ref_topic=2683865&sjid=5673313974944940816-AP

▼ケータイ会社別 迷惑メールフィルター 3社一覧表(一般財団法人 日本データ通信協会)
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/2-2filter.html

メールアドレスは不用意に公開・登録しない

近年様々なオンラインサービスが利用できる時代ですが、自身が閲覧しているサイトが「信用できるサービスであるかどうか」を疑う習慣をつけ、少しでも違和感を感じたり安全なサイトであることが分からない場合には、メールアドレスを含む個人情報は不用意に登録しないよう心がけましょう。

メールの開封に注意

怪しいメール・心当たりのないメールや差出人が不明なメールが届いた際には、添付されているファイルや記載のリンクは絶対に開かないようにしましょう。

セキュリティソフトの導入

迷惑メール対策機能が搭載されているセキュリティ対策ソフトを導入しましょう。なお、最近では、WEBサイトの閲覧時のポップアップや広告宣伝等で偽のセキュリティ対策ソフトをダウンロードさせようとする手口も確認されています。
セキュリティ対策ソフトを購入する際には、信頼性の高いセキュリティソフトを公式サイトからダウンロードするようにしましょう。

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基本的なウイルス対策・マルウェア対策・ハッキング対策などの機能に加え、迷惑メールのブロック機能も搭載されており、メールサーバから受信したメールの安全性を常に監視してくれます。

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まとめ

近年の迷惑メールは、そのメールそのものが「安心していい内容であるかどうか」を即座に判断しにくいほど巧妙化しています。

目にする情報を鵜呑みにするのではなく、心当たりのある内容であるかを確認し、ハッキリと認識できない場合には、公式サイトで最新の情報を改めて確認する癖をつけるなど、セキュリティに対する意識を高く保つことが大切です。

Tigers-net.comでは、このほかにも、最新のセキュリティ情報を配信しております。
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参考サイト

迷惑メール相談センター(一般社団法人 日本データ通信協会)

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